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2019年11月17日日曜日

ある バイトの話 : よく1年 もったなぁ

まぁ 屋外の仕事も好きだし なによりも トータル・ステーションの扱いに慣れてたのが理由だとも思っていますが・・・・

大磯の避暑地っぽいところで測量
後から聞いたことだけど 測量会社の事務所の雰囲気は 大体どこでも殺伐としていて ( 比べると遺跡発掘の事務所の2Fより ) 自分のことだけやっていれば他の余計な仕事はやらないし無関心 ( なに この人たちって・・・・ ) でも 考えてみれば ボクみたいな立場では それはそれで気楽で有り難い

この先のことは不透明ですが シフトで週4か週3平日休み連休でその流れで フェード・アウト・・・・

2019年8月27日火曜日

ある バイトの話 : 鎌倉で測量つうと

道が狭い 高低差が有りすぎる ヤブも多いし 住んでる人とかその周りの人に 必ず 絶対 変わった人が居る等など なかなか 難しいエリアでもあります

鎌倉の市役所の南西側にこんな小学校があって この前のコイン・パーキングにクルマを止めて器材を背負って ( ボクが使っている ソキアの トータル・ステーションは最新型で軽くって楽だわぁ ) 少し真っ直ぐ行って左に曲がって右に曲がってとかで やってるのか やってないのか分からない 商売っケのない観光客相手の小店が数軒あって その先の更地でした・・・・
今日は 上手く出来た

2019年8月26日月曜日

ある バイトの話 : オレたちか? オレたちはなぁ

3匹のおっさんだぁ!って感じなんだけど 実は4匹居たのですが1匹は夏前に辞めてしまいました

辞めてしまったおっさんは 近くの町役場を退職されて宅地開発関係を 認可する側から認可される側にやって来た人ですね 猛暑の下での現場仕事に思うところがあったんだと思いますが お陰で ボクが一番の歳喰ってるおっさんになってしまいました・・・・ ( 頼りにしてたんだけどなぁ・・・・)

もう2匹のおっさんは 仕事が出来るおっさんだけど ボクがほんの少し歳上ってこともあるし ボクよか後に入ったってことで 普段はボクの言いたい放題で過酷な業務をこなしているみたいです ( この2匹のおっさんは事務所に戻ったら図面とか色んな申請書関係をやらないといけないしなぁ )

まだまだ 暑い日が続くだろうけど コンビニで ガリガリ君でも食べさせてあげて つじつまを合わせてあげることぐらいしか
明日は 一匹のおっさんと久しぶりの鎌倉で測量~ ( で・・・・鎌倉のどこよ? )

2019年2月24日日曜日

あるバイトの話 : オレってこんなに仕事好きだったかな・・・・?

遺跡に通ってたときに どこかの誰かに 「 光波いじくってるときが一番楽しそうだよね~w 」 当てられて悔しかったですが 自分でもそう思っています・・・・。

辻堂の商店街では 電動自転車のオバちゃんに足を曳かれたり 横浜の交差点ではプリウスのおっさんに 「 じゃまだ~!」 とか思いっきり睨まれたりもしましたが その日はその場所のそのポイントでしか仕事を出来ないってことをご理解していただきたいです

大磯の和風建築のカトリック教会 
へえ・・・・こんな所あったんだぁ・・・・
もう少し 続けて行かれたら

2019年2月17日日曜日

あるバイトの話 : 測量のお仕事

最近は 茅ヶ崎から鎌倉 逗子近辺に出没してます

西鎌倉  某所
あたしの仕事の90%って言うか殆どは廃屋寸前の物件から海近高級住宅街の豪邸まで色々な宅地売買の段階での測量ですかね 体力的にかなり厳しいですけど
もう少し暖かくなれば・・・・思っていますが

2018年12月1日土曜日

あるバイトの話 : つい最近のこと

前回のブログを更新した後なんですが 農業の仕事はお休みを頂いて 市内の土地家屋調査士の事務所で測量のお手伝いなんぞをしています

発掘で経験のある光波測量がメインなんで良かった・・・・です まっ 同じ器械だけどまったく使い方が違うので慣れるまでまだまだ時間が掛かりそうな気がします

事務所は繁華街と言うか・・・・飲み屋街に近いので 特に帰り道では 数かずの誘惑に後ろ髪を引っ張られながらでちょっと大変です・・・・w ( 何軒か寄り道したいところもあるんですけどねぇ )

ある日どこかの街角で

現場は 藤沢 茅ヶ崎 海老名 小田原あたりがメインで 道端で光波と格闘しているか ミラーを持ってぼぉ・・・・と立ってるボクを見かけたりすることもあるカモですが

2018年11月11日日曜日

あるバイトの話 : 最近のこと

考えてみると無職と言うのも体裁が悪いので 運動不足解消の意味も含めまして

郊外のお花の生産農家でバイトをしています

これが建設土木の人 遺跡の作業員もまっ青なパワーワークw!午前中だけにしてもらってますが カラダ中の間接 筋肉のあっちこっちがすげえ痛い・・・・やっぱり力仕事には向いてないんだろうなぁ・・・・思い知らされてるところです

馴染めば農業の仕事も悪くないだろうけど さぁ~て 他の仕事も探しながらしばらく続けてみんべーかって感じですかね

2018年3月5日月曜日

ある バイトの話 : Twilight な Zone に入る

石柱の門を入ると、荒れた感じの石畳と固く踏みしめられた土の感じの小道が交互に続いた。

理恵が 「 そこ右ね♪ 」 とか 「 今度は左~っ!」 とかラリーのナビーゲーターっぽく指示して来る。( 何回 ここに来てるんだよ・・・・) 山陰の手前に鉄道の照明が見える。( あぁ・・・・ 東海道線の線路の近くなんだ・・・・ それに 思ってたほど怖くねーな・・・・とか )

突然、目の前にトンネルが現れた。( 敷地の中にトンネルって・・・・ ) かなり狭いのと真っ暗で先が見えない。理恵は入れる言ってるし、人が歩く位のスピードで入って行く。( こんなところでクルマをぶつけたらシャレにもならない・・・・)

側壁が土壁みたいなトンネルの中間あたりに差し掛かった時、車内に重い湿気に混じったカビ臭い空気が入って来た。ルームミラー越しに後ろを見ると、 もわ~んんっと灰色っぽい靄が漂っている・・・・。
たいして長くない、多分、長くっても20m程、時間にしても10秒の位のトンネルが異常に長く感じられた。

やっとトンネルを出ると、今度は、正面に古びた風の2階建ての日本家屋が現れる。 ( 納屋?とか家屋が一緒に並んでるみたいなの ) とすると、理恵が、きゃぁ~◎*△ ☆?£!悲鳴をあげた!

「 なによ?ただの家だろ!?」
「 だって 電気が付いてるじゃん!」 2階の隅に、ぼお・・・・っと障子に映るように灯りが灯っている。
「 夜だし 電気ぐらい付けるだろ??」
「 ううんん あの家は 人 住んでないんだよ!!」
「 はあ・・・・?」

何が何やら・・・・、正常な判断と言うか、区別も出来なくなってしまった。もう、ここから早く抜け出したい!それしか考えられなかった。スピードを上げて、暗闇の中を何回か曲がったりした後、入った門とは違う出入口?から外に出ることができた。

国道に出て、暫く走って、少し落ち着くためにクルマを路肩に寄せて止めた。理恵は、ゴクンと音がする位、つばを飲み込んだ後

「 ねえ 怖かった? 怖かったでしょ?」
「 ・・・・・・・・・・・・・・ 」 無言
「 それじゃぁ もう一回 行ってみる?」

通り過ぎて行く対向車のヘッドライトに時より照らされる理恵の横顔がやけに青白く見えた。

実は、この時のほんの少し前、不思議なこと?に気が付いていた。思い違いかもしれないけど怖いもの好きで好奇心のかたまりみたいな理恵に話せば収拾が付かなくなるのも分かっていたから、理恵には話さなかった。

2018年2月21日水曜日

ある バイトの話 : 現実と非現実の間の入り口?

と言うことで予定より2時間ほど遅れてしまったけど、出だしはいつもと変わらないドライブだった。湯河原を過ぎて伊豆山の人気のない薄暗い商店街に差し掛かった頃、理恵が

「そろそろだから スピード落としてね」
「あいよ」
「どこだったけかなぁ・・・・あっ そこの細い道 右~っ!」
「へえ・・・・」

昼間でも見落としてしまいそうなクルマ1台やっとの細い道で外灯も無いし、それにかなりの急坂だわ。

当時乗ってたクルマは、ある角度以上の急な上り坂ではエンジン・ストール(エンジンが吹けなくなる)してしまって、その後、エンジンがかからなくなってしまう。

(タコ・メーターの針がレッド・ゾーンに飛び込むのを覚悟で1stギアのままでアクセルを踏み込んで行くしか無さそうだな・・・・。) 否が応も無く、先が見えない暗闇の中へクルマを向ける。

カブり気味のエンジンをアクセル・ワークでコントロールしながら細道を50m程登った左側(山側)の真っ黒な雑木林の切れ目にヘッドライトで青白く映しだされた石の門柱が現れた。

「そこから入っちゃって!」 確かに理恵が言うように、クルマでも入れそうな感じがする・・・・。
「うん ・・・・」
魔界への入り口と言う感じがした ・・・・。

2018年2月14日水曜日

ある バイトの話 : Twilight な Zone

多分、夜でも、そんな遅くない時間だったらオバケも出ないと考えた。そこで、現地到着は9時頃になります?ってな感じを狙って行く日を決めた。

遅番の仕事が終わって待ち合わせの喫茶店 ( 懐かしい言葉w ) で理恵を待っているとそこのマスターが

「 今 理恵ちゃんからTELがあって ちょっと遅くなるってよ 」 ( 今みたいに携帯やスマホが無い時代 )

理恵は婦人服の店に勤めていて、お得意さんが来ると閉店時間を過ぎても最後まで付き合わなければならないんだよ、いつもぼやいていた。しかし今夜は

( 理恵のヤツ 時間調整してるな・・・・)

「 お待たせ~ ごめんね 遅くなっちゃって 何食べようかなぁ・・・・ ミックスピザとクランベリー・ジュースね 」
「 ・・・・わざと時間の掛かるの注文してない?? 」
「 そんなことないよ・・・・w」

店を出てクルマに乗り込んだのは、10時半近かった・・・・。

「 あっ ごめ~ん  一回 家に寄って行っていい?」

理恵の家は熱海とは逆方向の南足柄 「 だめ~っ!行くぞ!オバケ屋敷・・・・」
・・・・to be continued

2018年2月7日水曜日

ある バイトの話 :

「熱海にさー オバケ屋敷があるんだってー」
「へえぇ・・・・」
「今度 行ってみよーよ」

当時 付き合っていた3つ位年下の理恵がそんな事を言い出した

「それでさー クルマで通り抜け出来るんだって」
「ふう~ んんん・・・・」
「ねえ 行こうよ!」
「やだよ そんなところ」
「へえ~ 怖いんだぁ 下見もして来たんだからぁ~ 行こうよ!! 」

その下見って言葉に少し引っかかったけど・・・・ 結局 押し切られて行くことになってしまった

「昼間は 人が居るみたいだから 夜に行こうね」

まぁ・・・・昼間っからオバケが出るってのは考えにくいし やっぱり夜なんだろうな・・・・
 to be continued

最近は お財布の代わりにマネークリップ ササーっと出せるところが便利

2016年3月28日月曜日

雨の日の出来事 last episode いつかまた

タバコと傘は、どうでもよかったが、ジッポーのライターは愛着があるので、少しバツが悪いみたいな気がしたけど店に戻ることにした。

例のエレベーターで5階に戻ると、エレベーター・ホールは帰る時よりも暗く、シャッターが降りた店だった。

アレっ・・・・ 階を間違えたか?上の階に階段で上がる、この階は、そもそも飲食店ではなかった。2つ階を降りる、飲食店が2軒ほど営業してたが、ぜんぜん、違う店だ わ・・・・。アルコールのせいか、軽いめまいがして来た。気を取り直して、5階に戻る、絶対この階なんだが・・・・。僕が出た後、急いでシャッターを降ろ したのか?でもない、もう1人、客が居たはずだし、今は、このフロアからは人の気配も感じられない。

なんだか、キツネに抓まれたような・・・・。足元を見ると、どこかの壁から剥がれたらしい、空き店舗 ・ 管理会社のTELが書いてある薄いプラスチックの板が落ちていた。

終電の時間が迫ってきてるし、それを逃すと、昔みたいに、朝まで彷徨うことになってしまう。

駅に向かう途中で、ビルを見上げた、カーテンの隙間から、非常灯の緑色した暗い光が漏れているだけだった。

東京行きの終電にギリギリ間に合う。混んでは居なかったが、季節はずれの暖房が入っているのか、少し蒸し暑く感じられた。

南側の席を選んで座って、海沿いのパイパスの薄オレンジ色の照明、遮られては消えて、また現れる灯火をぼんやり眺めながら、家に帰ってからの言い訳と今日の出来事を交互に考えた。

今日みたいな日は、二度と来ない。意識するか、しないかの違いだけで、普段の変わり映えしない日々だって二度と来ない。今日、偶然?会うことが出来た人たちには、もう、会うことはないだろう。それにも、気が付いてはいたが・・・・。

でも、いつかまた、あの頃のあの街に戻れそうな気もしてる。帰りがけに見掛けた白髪の男は、何年後?十何年後?何十年後かの僕自身だったような・・・・。

いくつかの駅を過ぎた頃から窓ガラスに雨が細く流れ出して来た。
止んでいた雨がまた降り出したようだ。

2016年3月24日木曜日

雨の日の出来事 今回のおまけ I Left My Heart in San Francisco ♪

例のカクテル・ラウンジ風の飲み屋には、カラオケと言うものが無かった。正確に言えば、あったにはあったが、歌う客は殆ど居なかった。

時代から遅れた、分厚い歌詞カードとカラオケ用に出来てないスピーカーのせいで、誰も、歌うぜ!思わなかったんだろうな・・・・。

でも、常連客のデパートや銀行員のOLたちのリクエストでバーテンダーが仕事の合間にたまに歌ったりすることがあった。
海外のポピュラー・ソング、ジャズのスタンダード・ナンバーなんかを選んで歌っていた。 トニー・ベネットさんの曲の [ 思い出のサンフランシスコ ] なんか良かったなぁ・・・・。

歌い終わったバーテンダーに1度だけ尋ねたことがある。「 なぜ 英語の歌をそんなに上手く歌えるのか? 」
バーテンダー 「 この曲は 出だしの The loveliness of Paris seems somehow sadly gay から 本歌の The Left My Heart in San Francisco この部分をしっかり押さえれば 後は 流れ?で大丈夫です 」 真面目に答えてくれた。

なぁ~るほど!僕は、思ったらしい (本当に バカみたいに単純w )

バーテンダーのアドバイスを胸に、他の店でそんな歌を歌ってみたが、結果は、わざわざ、ここに書かなくっても分かるかと・・・・。

物事は、なんでも、身分相応ってのがある。 歌も、思うに・・・・ そんなものだよな、思うときもあった。

2016年3月21日月曜日

雨の日の出来事 vol.7 この街で最後の会話

また、河口さんと2人になってしまった。

数時間前から鳴り続けているマナー・モードの携帯も気になってトイレにたった。携帯からは、ヒステリックな声がしてたが、もうすぐ帰ることを告げて、携帯をしまった。

手を洗い、向かいの曇り掛けた鏡を見ると、そこには、歳相応のつまらなそうな顔が映っていた・・・・。

テーブルに戻ると、席をはずしたのかな?河口さんも消えてしまった。10分程待ってみたが戻ってはこなかった。店の中には、僕とバーテンダー以外誰も居なかった、音楽も無いがら~んとした店にいつまでも居ても仕方が無いので帰ることにした。

( 実は、スポット・ライトの影になってるカウンターの片隅に、もう一人、無精ひげと長めの白髪を無造作に後ろに流しただけのくたびれかけた初老の男が座って居た。テーブルには、灰皿と僕もたまに頼んでいたソルティ・ドックかもしれないスノースタイルのグラス、男は、火がついたまま吸おうともしないタバコの煙と飲みかけのグラスを眺め続けていた。 )

レジ・カウンターで 「 いくらかな?」
バーテンダー 「 先ほど お連れの方が お支払いになりました 」
僕 「 そうですか・・・・ 」 帰る間際、自動扉が開く前にバーテンダーが声を掛けてきた。
バーテンダー 「 あなたたちのこと 覚えてますよ 何年経ちましたかね・・・・ あの頃は 皆さん 本当にハチャメチャでしたね でも また来てくれる 思って こうして この店に居ます 」

振り向いて、バーテンダーを見たが、突然の言葉に返す言葉が見つからなかった・・・・。言葉には懐かしみみたいのもあったが、ベテランのバーテンダー特有の無表情な感じのままだった。

I Left My Heart in San Francisco ♪ ( そのうち書くかもしれない 歌のこと )

このビルを出た後、タバコを吸おう思ってポケットをまさぐった。しかし、タバコもライターも、おまけに傘まで忘れて来た。

やっぱり、書き切れなかった・・・・ すみません、もう少し書きます・・・・。

2016年3月16日水曜日

雨の日の出来事 vol.6 遠いい日々

その頃の休日は、平日が殆どでシフト制で一緒に休むことは無かった。年に数回、ビル全体がお休みだよって言う日もあった。貴重な?そんな日は、かなり前からみんなで適当な計画を立てて、伊豆とか横浜とか鎌倉とか日帰り小旅行をした。

みさ恵 「 そういえばさ 鎌倉に行ったとき どこかの学校みたいな前に空き缶で作った怪獣みたいなのがあったよね? 今でも 写真持ってるよ 」

なんで、あんな所にまで行ったのか?行き着いたのか?今思うと不思議だけど、セルフ・シャッターで写真撮ったのは僕だったし、へんな写真ばかりだったけど、これだけは良く撮れていて僕も好きな一枚だった。
家に帰って、押入れの奥のしばらく開いていないダンボール箱に入ったままのアルバムを探せば出てくるかもしれない。

みさ恵 「 あの怪獣 今でもあるのかな・・・・ 」

バツ3の男が帰った後もいつまでも屈託無く話すミサに隣の河口さんが、ちょっと、目配せした。

みさ恵 「 旦那 朝 早いし お弁当持たせないといけないからね・・・・w 」
僕 「 ミサが弁当作りねぇw またな 」 ミサは喫茶店メニュー程度だが料理が上手かった。
みさ恵 「 そのうちにね 」

僕と河口さんが来る前に座っていたカウンター席の前で、昔からの顔見知りらしいバーテンダーに小声でなにやら話しかけた後、こちらを振り返ること無く帰って行った。こんな振る舞いも昔のままだな・・・・思った。

もうすぐお終いです。 ここまでくだらない話に付き合って頂いて有難うでした。

雨の日の出来事 vol.5 テーブルに着いた僕以外の3人

当時、河口さんは、れっきとした公務員だった。勤務地が遠くなので、原則バイト禁止にそむいて、バイトをしてた。こずかい稼ぎなのか?ヒマつぶしなのか?それとも他に目的があったのか?何回かバイトが発覚して始末書を書かされたこともあったらしい、それも自慢してたからね。

ミサは、高校時代からあっちこっちでバイトをしてて、卒業後も、進学、就職もしないでここでバイトを続けていた。家事手伝いつうかフリーターみたいなもんだったと思う。小柄で、大きめなメガネを掛けて、どことなく神経質っぽい感じもあったけど、マンガのアラレちゃんぽい頃もあった。ヘアースタイル、カラーをいつも変えて、人懐っこい感じがしたときもあった。周りの人たちには、可愛がられていたと思う。

もう一人の男のことは、あまり思い出せない。正社員かバイトかだったら、正社員だったと思う。毎朝、各店舗を回って、前日の伝票やら集計表、書類を集めたり配ったりする係りだったような・・・・。地味目の男が二十歳そこそこのミサと結婚ってのは、びっくりした。みんなでいくらかをカンパして記念品として花瓶だったと思ったけどくれてやった。

ミサの家庭は、ちょっと複雑な環境だったらしい。奔放なミサも、妹が高校を卒業するのを機に、そんなのから早く逃げ出したい思ってたと僕は思っていた。

ほどなくして、ミサは、姿を見せなくなり、男も、家業を継ぐとか言って安月給のこの会社を辞めていった。

そろそろ、お終い

雨の日の出来事 vol.4 奢ってもらったら しばらくの間 従わざるをえない

帰りの電車のことも気になったけど、まっ、いっか、みたいな気持ちになった。

もう一回、駅前から続くメイン通りを横切って2,3分、お土産屋や飲食店や歯医者やらなんかの事務所だのが入った典型的な雑居ビルの前に着いた。このビルのエレベーターは止まる時、ゴトンと揺れることがあって怖い思いをした人も居る。当然、直ってると思ってたけど、そのままだった・・・・w

エレベーターが着くとすぐ目の前のカクテル・ラウンジ風の店に来た。ラウンジ風と言うと高級とか思うけど、ここは、大小3つほどのカウンターがあって、それぞれバーテンダーが2人ぐらいで担当してて、でも、カクテルなんざぁ頼むのは殆ど居なくって、グループでも1人でも楽しめる財布がいつも軽い僕なんかには有難い店だったね。

天井が低く、薄暗く、たばこの煙が流れ、酒棚の蛍光灯にセロハンを巻いただけのようなブルーの灯りが漏れる感じは、昔のままだった。
暗さに目が慣れて見渡すと、カップルって感じのが3組、1人飲みのが2人ほど居るようだ、河口さんは、その中の1組に声をかけた、「 珍しいの 連れてきたぞ 」 2人が僕を見た、女性の方は・・・・ ミサ? 男の方は名前は忘れたけど、他の課だったが一緒に働いていた後輩だった。「 やぁ・・・・ 久しぶり・・・・ 」

カウンターの2人を誘って4人掛けのテーブル席に着いた。僕の隣が河口さん、向かいがカップル、

思い出した!2人を見て「 確か・・・・ 結婚したんだよな? でも 誰かから聞いたけど すぐ別れちゃったんだよな?」 続けて 「 それで より 戻したんだ 」
みさ恵 「 ざ~んねん 別れたままだよw 旦那居るし 子供も居るけどもう仕事してるし 気が向いたときたまに会ってるだけだよ それに 隣の男バツ3だし 」
バツ2程度まではよく居るが、さすがにバツ3はあまり聞いたことない。少し、突っ込みたかったけど・・・・ 「 へえ~ 羨ましいなぁ・・・・w 」

雨の日の午後、たまたま、河口さんを見かけて、たまに会ってるら・し・い不倫っぽいのに、たまたま会って・・・・。そんなに たまたま が重なることは・・・・。
この後、4人であの頃まで遡る旅に出た・・・・。 つづくと思う

2016年3月11日金曜日

雨の日の出来事 vol.3 改装する前の駅前のビルのこと

ビルの3階だか4階に、テナントを入れそこなったスペースがあった。天井は空調配管剥き出し、壁もコンクリート壁そのままだった。

そこを、長テーブルと折りたたみ椅子を用意しただけの従業員用と言うかこのビルで働く人たちの休憩スペースとしていた。殆どの人は知らなかったし、知ってても、あんな場所で貴重な休憩時間を過ごす人はそんなには居なかった。

僕も普段は行かなかったけど、行くと、早朝からの激務なのか飲食店関係の人とかが居眠りをしてたり、あまり儲かってなさそうなテナントの担当者が業者と商談をしてたり、土日曜日になると、学生のバイトが漫画を読んでたり、もう少しまじめ?な学生は参考書を広げて勉強なんかもしてた。
そんな休憩スペースで、蛍光灯の明かりがあまり当たらない隅っこで、グラビア誌を見ながらスケッチ・ブックに色鉛筆で女の子の絵みたいなのを描いてた女の子が居たような・・・・。

ここでの話しも一段落して、お客が入って来る時間になったようだ・・・・。

河口さんは、勘定も聞かないで、テーブルの端にパラっとお金を置いた。

僕は、人に奢られるより奢るのが好きだし、河口さんもそうなのだと思う。その頃の給料から言えば、好きだしも給料日後の2,3日でつい果てて後はワリカンかご馳走になることが多かったような・・・・。

店を出るとき、入って来たお客に愛想笑いしてる、ゆうこさんの横顔をのれん越しで見た。デザイン学校に通ってた女の子が、どのようなことがあってこの店をやることになったのかな?

改めて、河口さんに聞くことでもない気もした。もう一軒、行こうか? 絶対、言うと思った。

つまらない話は、多分・・・・ 来週につづく

2016年3月7日月曜日

雨の日の出来事 vol.2 あの頃に戻り始めた街

河口さんと飲むのはいつ頃ぶりになるだろ・・・・。そのことも考えたが、それよりも当然尋ねられるだろうこと、何しにここに来たの? 勘ぐられない程度の適当な答えを考えていた。

駅から歩いて5,6分で着いたのは、本通りから奥に入って何回か曲がった細い道の脇にある小料理屋だった、時間も早く、まだ開店してないらしい。河口さんは、お構いなしに扉を引いた 「 早いけどいい?」 ビールをケースから冷蔵庫に移し換えている最中だった女将さんは、こっちをチラッと見ただけで何も言わず、表情も変えないで空いた片方の手でカウンターに座るよう促した。

河口さんは、気に入った店に数回でも通うといっぱしの常連のように振舞うところがあった、この店でもそのような感じで馴染んでいる。後からの言葉で、女将さんは、自分の奥さんの妹さんだということ・ら・し・い・・・・。

カウンターにビールと飲み口の薄いグラス、それと頼んでもいない数品の小鉢が並んだ、飲み始めて程なくして、道すがら考えた答えを言ってみたが、反応は、ただの 「ふう~ん・・・・」 だった。
河口さんは、言葉を続けて、20年ほど前に仲間同士で出資して地元で始めた海産物系の卸し業の経営が、ここ数年、赤字を出さないまでも厳しいこと、最近では、会社をたたむことしか考えてないこと、そして、奥さんが病気がちで入退院を繰り返していることなど話してくれた。

10人ほどが入れば一杯になってしまうだろうこの店にシンプルなデザインの暖色系の照明に明かりが灯り、女将さんが渋めの海老茶色で染めたのれんを出した後、カウンター越しに2人の話しに参加して来た。

開店の前にもう一度丁寧に櫛を通したらしい髪を上げてアイラインを強めに引いた雰囲気は、決して派手ではないけど女優の名取裕子さんに似てる感じで、

河口さん 「 そうそう、ゆうこもあのビルのアクセサリーでバイトしてたよな?」 ゆうこさんと言うらしい・・・・
女将さん 「 そうね・・・・ 私が新宿の東京モードに通ってたときだから・・・・」

そう言えば・・・・ 当時は、地元の高校生、短大生やら大学生が各テナントで入り乱れて仕事をしていて、ある意味でバイト天国って感じだったな・・・・。

女将さん 「 あっ それと、あのビル、最近、改装したんだってね 」

これほど駅の近くで商売をしていて 「 したんだってね 」 って言葉に不思議な感じがした。
・・・・ to be continued

2016年3月6日日曜日

雨の日の出来事 vol.1 思い出の中のまぼろし

その日は、早朝から雨が降り出し、おまけに気分もすぐれないので早退した。

駅に着いて、私鉄の表示を見るとそろそろ西行きの急行が入って来るらしい、帰り道とは逆方向だったが時間もあって気分を変えたいし乗ってみることにした。40分ほどで20代の頃の何年間か仕事で通い、あまりいい思い出が無い街に着いた。隣のホームのJRに乗り換えるのも良かったけど雨もそろそろ止みそうで、少しの時間、駅の周りを歩く・・・・。

昔は、観光客や買い物の人それに学生たちで年中、1日中賑わってたこの街も時の流れなのか錆が目立つシャッターが降りたままの商店ばかりで閑散としている。変わらないことを探しながらもう少し歩く・・・・。

寂れた街は、結局、今の自分とはまったく関係のないことに気が付いて、切り上げて駅に向かう。この時間だったら、普段と同じように家にたどり着くだろ・・・・。

改札口を通る手前で到着した電車の人たちに混ざって1人の男を見つけた。最近は、特に人の名前を思い出すことが大変で自己嫌悪ぎみになったりすることがあるけど、すぐに名前が出てきた、ああ・・・・河口さん?! 向こうも僕に気が付いたみたいだ、
河口さんは、僕より2つぐらい年上で身長が高く、180以上ある。遠くからでも見付けやすいのは昔と変わらない・・・・w 髪は若い頃から白髪が多いみたいで、それを逆手に取って?長めの茶髪にしてサーファーっぽくしてた。実際に波乗りをしてたかどうかは知らないけどねw

コンコースの隅で立ち話をして別れるつもりが、河口さんが誘ってくれて軽く飲むことになった。雨も上がり西の空が薄赤くなり出した今日2度目の駅前の風景を眺めたら、ほんの少し、昔の街並みに戻ったような感じがした。
to be continued