駅に着いて、私鉄の表示を見るとそろそろ西行きの急行が入って来るらしい、帰り道とは逆方向だったが時間もあって気分を変えたいし乗ってみることにした。40分ほどで20代の頃の何年間か仕事で通い、あまりいい思い出が無い街に着いた。隣のホームのJRに乗り換えるのも良かったけど雨もそろそろ止みそうで、少しの時間、駅の周りを歩く・・・・。
昔は、観光客や買い物の人それに学生たちで年中、1日中賑わってたこの街も時の流れなのか錆が目立つシャッターが降りたままの商店ばかりで閑散としている。変わらないことを探しながらもう少し歩く・・・・。
寂れた街は、結局、今の自分とはまったく関係のないことに気が付いて、切り上げて駅に向かう。この時間だったら、普段と同じように家にたどり着くだろ・・・・。
改札口を通る手前で到着した電車の人たちに混ざって1人の男を見つけた。最近は、特に人の名前を思い出すことが大変で自己嫌悪ぎみになったりすることがあるけど、すぐに名前が出てきた、ああ・・・・河口さん?! 向こうも僕に気が付いたみたいだ、
河口さんは、僕より2つぐらい年上で身長が高く、180以上ある。遠くからでも見付けやすいのは昔と変わらない・・・・w 髪は若い頃から白髪が多いみたいで、それを逆手に取って?長めの茶髪にしてサーファーっぽくしてた。実際に波乗りをしてたかどうかは知らないけどねw
コンコースの隅で立ち話をして別れるつもりが、河口さんが誘ってくれて軽く飲むことになった。雨も上がり西の空が薄赤くなり出した今日2度目の駅前の風景を眺めたら、ほんの少し、昔の街並みに戻ったような感じがした。
to be continued
0 件のコメント:
コメントを投稿