2016年3月21日月曜日

雨の日の出来事 vol.7 この街で最後の会話

また、河口さんと2人になってしまった。

数時間前から鳴り続けているマナー・モードの携帯も気になってトイレにたった。携帯からは、ヒステリックな声がしてたが、もうすぐ帰ることを告げて、携帯をしまった。

手を洗い、向かいの曇り掛けた鏡を見ると、そこには、歳相応のつまらなそうな顔が映っていた・・・・。

テーブルに戻ると、席をはずしたのかな?河口さんも消えてしまった。10分程待ってみたが戻ってはこなかった。店の中には、僕とバーテンダー以外誰も居なかった、音楽も無いがら~んとした店にいつまでも居ても仕方が無いので帰ることにした。

( 実は、スポット・ライトの影になってるカウンターの片隅に、もう一人、無精ひげと長めの白髪を無造作に後ろに流しただけのくたびれかけた初老の男が座って居た。テーブルには、灰皿と僕もたまに頼んでいたソルティ・ドックかもしれないスノースタイルのグラス、男は、火がついたまま吸おうともしないタバコの煙と飲みかけのグラスを眺め続けていた。 )

レジ・カウンターで 「 いくらかな?」
バーテンダー 「 先ほど お連れの方が お支払いになりました 」
僕 「 そうですか・・・・ 」 帰る間際、自動扉が開く前にバーテンダーが声を掛けてきた。
バーテンダー 「 あなたたちのこと 覚えてますよ 何年経ちましたかね・・・・ あの頃は 皆さん 本当にハチャメチャでしたね でも また来てくれる 思って こうして この店に居ます 」

振り向いて、バーテンダーを見たが、突然の言葉に返す言葉が見つからなかった・・・・。言葉には懐かしみみたいのもあったが、ベテランのバーテンダー特有の無表情な感じのままだった。

I Left My Heart in San Francisco ♪ ( そのうち書くかもしれない 歌のこと )

このビルを出た後、タバコを吸おう思ってポケットをまさぐった。しかし、タバコもライターも、おまけに傘まで忘れて来た。

やっぱり、書き切れなかった・・・・ すみません、もう少し書きます・・・・。

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