そこを、長テーブルと折りたたみ椅子を用意しただけの従業員用と言うかこのビルで働く人たちの休憩スペースとしていた。殆どの人は知らなかったし、知ってても、あんな場所で貴重な休憩時間を過ごす人はそんなには居なかった。
僕も普段は行かなかったけど、行くと、早朝からの激務なのか飲食店関係の人とかが居眠りをしてたり、あまり儲かってなさそうなテナントの担当者が業者と商談をしてたり、土日曜日になると、学生のバイトが漫画を読んでたり、もう少しまじめ?な学生は参考書を広げて勉強なんかもしてた。
そんな休憩スペースで、蛍光灯の明かりがあまり当たらない隅っこで、グラビア誌を見ながらスケッチ・ブックに色鉛筆で女の子の絵みたいなのを描いてた女の子が居たような・・・・。
ここでの話しも一段落して、お客が入って来る時間になったようだ・・・・。
河口さんは、勘定も聞かないで、テーブルの端にパラっとお金を置いた。
僕は、人に奢られるより奢るのが好きだし、河口さんもそうなのだと思う。その頃の給料から言えば、好きだしも給料日後の2,3日でつい果てて後はワリカンかご馳走になることが多かったような・・・・。
店を出るとき、入って来たお客に愛想笑いしてる、ゆうこさんの横顔をのれん越しで見た。デザイン学校に通ってた女の子が、どのようなことがあってこの店をやることになったのかな?
改めて、河口さんに聞くことでもない気もした。もう一軒、行こうか? 絶対、言うと思った。
つまらない話は、多分・・・・ 来週につづく
2 件のコメント:
それがこの街での出来事だったなんてね^^
そうなのよ。あのビル、一年前に立て替わったんだよね。
そのビルの立替えにうちの連れ合いが
関わってたので出来上がるのを楽しみにしてたのに
出来上がってみたら、あらららって
感じでした^^;;;
そうなんですよ 海硝子さん
折角なんで もう2話か3話
お付き合いお願い致しますv
まぁ
つい最近の出来事よりか昔のこと方のが鮮明に思い出せるなんか・・・・
やっぱりなぁ・・・・思いますね
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