ビック・ジョンの販促用のブリキ缶 本来ならお客に差し上げるのをぼくがゴネて貰った
普通のGパン屋でしたが その店に1着の革ジャンが吊るしてあって お値段は なんと15万円也!
高級なバッファロー革製で 皮の厚さは 普通の革ジャンの2倍以上ある 独特な油っぽいそれでいて渋い光沢 襟周りのボアの風合 袖口のニットも緻密に 作り自体が全然違っていた 難点と言えば 重たい それもかなりずっしりと肩にのし掛かって来るようなw
作りのいい革ジャンは “孫の世代まで着続けることが出来る” とか言うけど これはそれよりもう2世代ぐらい楽勝だろ
日曜日の夜の9時過ぎ 1台の外車が店の前に止まった
店はそろそろ閉店の準備 ( これが大変 店の前にバッタもんの衣料を山積みにしてたからしまうのが1苦労 )
降りてきた人は ガッチリ系で口ひげを生やし 連れの女性は見るからに東京方面の今で言うセレブ?風 男性が適当なジーンズを選び裾上げを待ってる時 その革ジャンに目が行った そして着てみた お腹まわりはいいね 丈はちょい長めだけど 大体OK しかし袖がニット2折分ぐらい長い ( US製で当然アメリカ人体型で作ってあるので まず 日本人でフィットする人は居なかった ) ふ~んとか感じで鏡に映している
実は この革ジャン 値札を付けていなかった 別に売りたくないこともないだろうけど お客さんが袖を通して これいくら?尋ねられた時 15万円です・・・・ ( 今だと やっぱり 30万円ぐらいの感覚? ) その時のお客さんの反応 びっくりのなかに落胆したような表情を楽しむみたいな・・・・従業員連中の悪趣味 意地悪っぽい嗜好も多少あったのかも
今 試着しているお客さんも これいくら? 訊いて来た 丁度15万円です・・・・ ではこれ下さい
今度は こっちがびっくりしたよ
よほど気に入ったのか 着て来たこれも見るからに仕立てのいいジャケットを裾上げの終わったジーンズと共に店の紙袋に入れて 革ジャンを着たまま帰って行かれた。
もう2度とこの手の革ジャンは入ってこない言われていたし 売れたことは良かったんだろうけど 少し寂しい思いもしてきた。 ( サッカーで言えば 中田英寿が移籍した時のような・・・・w )
店の前の片付けが終わった頃
店長が表にやって来てショートホープを1服・・・・ 「 今の人 ロッキー青木さんだろ? 」
ほお~! あの日本人でアメリカンドリームを体現した人!当時 TVや雑誌でもたまに取り上げられてて 名前と特徴的な口髭のお顔ぐらいは知っていたが・・・・
そろそろ 時間的に1号線だったら藤沢バイパス 東名だったら海老名SAあたりに差し掛かるであろう外車に乗った人に想いを馳せながら・・・・
ぼくも大きくなったら あんなお金持ちになってみたいな・・・・とか 覚えたてのタバコを吹かしながら思ったものでした。
おわり
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