ポアロはベッドから起き上がりライティング・デスクに付く、今回の最後とも言える犯罪の真相をヘイスティング宛に手紙にしたためる。
その中で、ポアロ自身が犯罪を犯してしまったことを告白し、そして、何故そこに至ってしまったのか?もっと真相を知りたければ、しばらくの間、執事を務めてくれたジョージに会いに行くようにと記されていた。( 後に、ヘイスティングスはジョージに会いに行くのだが、ジョージは空々しく接し、語ることがなかった・・・・)
手紙の最後に、ヘイスティングスのことを我が友と書き、過ごした日々に感謝の言葉が残されていた。
さかのぼること何作前 [ オリエント急行の殺人 ] でポアロは、いくら理不尽なことが身に起きたとしても報復、復讐を完全否定し、殺人に正当性などないと犯罪者たちを断罪した。
まだ、立ち往生しているオリエント急行を後にポアロいやデビット・スーセェさんは雪道を歩き始める・・・・真実を隠してしまったポアロ、その表情が忘れられない。
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