2013年7月18日木曜日

航空ファンのあれこれ このシリーズも 最終回

皆さんも子供の頃 目隠しをして 鬼さんこちらとかで遊んだことがあると思います。 GCA・着陸誘導管制はこれとほぼ同じ感じです。

Roger, Cleared to land, Ranway insight

Lockheed P-3C Orion : Japan Maritime Self-Defense Force
民間の飛行場の殆どでは ILS ( 計器着陸システム ) がメインになっていますが軍用系の飛行場では現在でもILSとGCAを併用しています。

精測進入レーダーと言う装置を使ってレーダー・スコープに映った機影を元に管制官が指示していきます。

例えば・・・・

管制官 : Right of course, Left of course, On course, On glidepath, Appoaching course Gear shuld be down, Check gear down,

進入コースから右に行ってるとか 左に行ってるとか コースは合ってるよとか 降下率はいい感じだよとか そろそろ車輪を出してねとか 車輪がちゃんと出たか確認してねとか

数秒間隔で指示を出して滑走路直前まで誘導します。基本的にGCA誘導中はパイロット側は発信しません。( 1,2度は確認のため交信する )

では GCAを使うケースは?

悪天候で滑走路が視認出来にくい時 パイロットが空港に不慣れな時 飛行機または空港側の他の着陸システムにトラブルがある時 そしてそれらの訓練のため 大体こんなところでしょうか

飛行機がポンコツのプロベラ機だとしても最新鋭のジェット機としても無線装置が付いてさえすれば安全に降りられるメリットが有ります。当然 メリットに対してのデメリット も有ります。

GCAは リスナー側にも想像力みたいのをかなり要求されます。( ほんとかよw ) 自分に突っ込みを入れる

厚木飛行場で南側から進入する場合 大体 辻堂の上空あたりからGCA誘導が始まります。

悪天候の中 操縦桿を操るパイロット・・・・ 雨雲が低く立ち込め滑走路の灯りは見えない・・・・ それを地上から支える管制官たち・・・・ 冷静で完璧なまでのGCA誘導のお陰でパイロットはようやく雲の切れ間に滑走路の灯りを見つける・・・・ 管制官は 飛行機が滑走路に滑り込んだことを見届けて一瞬安堵の表情を浮かべるが その後すぐに他の飛行機の誘導へと気持ちを切り替えるのだった・・・・ なぁ~んてね

管制官 : Approaching glidepath, Begin descend ( 降下地点に近づいてます 降下を始めて下さい )
から
飛行機 : Roger, Cleared to land, Ranway insight ( 了解 着陸します 滑走路を視認しています )
まで 大空のプロフェッショナルたちのドラマがそこにはある
: ILSは 滑走路の端から放射線状に伸びたレーダー・ビームで一種の三角コーンの中に導く感じに比べて GCAは 一般の道路で言えば細い1本道を案内する感じで その道の入り口?まで案内するのが ( GCA誘導の前段階 ) 時間が掛かるのと
基本的に1管制 ( 周波数 ) で1機しか誘導出来ないのでトラフィックの多い空港では効率が悪い等など

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